釉薬の魔術師
釉薬の魔術師とは畑野さんの為にある言葉だと思う。
まだ言えないが、未だかつて誰も手を出した事のない釉薬を作ろうとしている。
それはそれはとても宇宙的な雰囲気を醸し出している。
釉薬のかかり具合に難があるので、これはB品扱いなんだけど、
これが何とも良い感じである。
海鼠釉(以下.ナマコ)はナマコで蒔苗さん譲りの絶妙な風合いを出すし、そのバラエティー性には驚かされる。
そうそう、うちのバッチャ(最初の頃のブログに登場)が言ってたんだ。
『あの、ガードマンやってら人はいっつも土捏ねたり薬混ぜだりしてらんだよノォ〜!アレ、あの人こしたに良い皿っコ作るようになったべノォ〜…!』
そう、若き日の畑野さん(試験場時代はガードマンの仕事もやっていた)は来る日も来る日も土を捏ね、釉薬の調合をやっていたのだ。
それが血となり肉となり、今の畑野さんを形成している。
畑野さんの作品に魂を感じるのは、
そのせいなのかもしれない。
次回は
工業試験場よもやま話 編
です!
お楽しみに!!